今から十数年前、私は初めての出産を経験した。
これが2番目になる、生と死を分けた体験である。
未だに思い出されて、トラウマになっている。
つわり・・・誰しも経験するように、それは私にも訪れた。
妊娠が分った時、新しい命の芽生えと母になる期待で胸は膨らんでいた。
経過は順調に進み、出産予定日をを迎えてたが、一向に陣痛は来ない。
医師と相談し陣痛を待っていたが、訪れない為、陣痛促進剤を使う。
それが、不安の始まりだったと私は記憶している。
その後しばらくして破水し、出産体制に入った。
陣痛の痛みをこらえながら、私は付き添いに来てくれた人達に
妙な事を囁いていた。
キ:「もしも私に何かあったら・・、生まれてきた子供を
お願いします。」
と・・・。この後に起こる事をまるで予期していたかのように。
分娩室に入り無事出産。
泣き声を確認して、「ほっ」とした後、
私は大量出血による、血圧低下。いっきに測定不能になってしまった。
そんな中、意識のもうろうとした私は、
苦しくもなく安らいでいた。
とにかく休みたかった・・・。
と その時、何処からともなく声がした。
?:「眠ってはダメ!起きるのよ!気持ちをしっかり持って生きなければいけない!」
強い口調だった。
その声が誰だったのか、その時は分らなかったが、
今思えばハイヤーセルフだったと思う。
まだ何かをやり残した私を、このままあちらの世界に
行かせられなっかたのだろう。
その後思いもかけない人達の助けを借りて、今日の私がある。
またしても、生かされた私だった。
今世での私の役割とは、いったいなんなのだろう?
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