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== 不思議なお話 ==

☆ いわくつきの 場所 ☆


野次馬の声を聞いた私は呆然としていた。

キ:「助からないなんて言ってたけど、そんなの嘘よ。
   だって私少し苦しいけど、大丈夫そうだし。」

後にここは、いわくつきの場所だと知る。

事故に遭った人は、たいがい助からないのだそうだ。

そうこうしている内に、救急車が到着。


救急隊員に体のあちこちを、調べられた。

救急:「これは、肋骨が折れているかもしれない。呼吸は出来るか?」

と聞いてくる。苦しいながらも私は呼吸は出来ていた。


救急車が発車すると同時に、私の母が乗り込んできた。

事故があってから、そんなに時間もたっていないのに、

何故 車の運転をしない母が救急車乗り込む事が出来たのか・・?

その件は回復してから不思議な話として、

後日母から聞く事となる。


私はそのまま市内の病院に運ばれた。

車に飛ばされ意識のない間、何処を打っているかもわからない。

いろいろ検査が行われたが、打撲以外これといって怪我はなかった。

その後警察の事故調査が行われた。

私は事故の証言を求められ、それを聞いた警察官に頭を傾げられてしまった。

警察:「お嬢さん、車の来るのを確認してから渡ったの?」

キ:「はい。そうです。それと女の人が大丈夫だから、渡れって
   言ったので急いで渡りました。」

警察:「女の人?そこにいたの?」

キ:「いいえ。声が聞こえてきたので・・・。」

まだ幼くて純粋だったので、私は正直に話してしまった。

警察:「・・・。まぁ、いいか。疲れているんだよね。
    ゆっくり休んでね。」

とこの発言は相手にされず、うやむやにされてしまった。

姿のない声に促されたなどと、信用するはずもなかったからである。


ふっと私は事故の状況を思い起こしていた。

考えてみれば死んでいてもおかしくない事故だった。

私は現場の交差点から12Mも飛ばされていた。

気がついて上を見上げた時には、自分の頭の上に橋げたから
車体半分が辛うじて、乗っていた。

そのまま車が落ちていれば、当然私は下敷きになっていた。

ただ、うっすらと記憶として残っているのは、
やさしく抱きかかえて静かに私を降ろしてくれた、「大きな腕の感触。」


それが誰かは想像出来ないが、なにかの存在が助けてくれたのは間違いない。

私が事故に遭った瞬間以降、いろいろな場所で同時期に救いの

手が差し伸べられていたのである。
いったい・・・誰?
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