この家と知り合ってかなりの時間が過ぎていた。
未だに誰も買い手が付かない。
当然、私達も踏み切れないでいる。
子供達が望んでいるのは、分かっているが、
多分 一生住む家になるのだからと細かい所までチェックを
入れる私がいる・・。
*******
現実味が頭をよぎる。
ふっと、ある事に気がついた。
この家はあまりにも、天界と繋がりすぎていて実生活の
イメージが沸かない。
「こんな感じでいいのかなぁ?毎日ここで生活をしていたら、
頭が変にならないかしら?」と心配になった。
とにかく私的には、安心して落ち着いた生活を望んでいた。
最近ではあの家に出向かなくても、意思は伝わってくる。
ここの所、家のビジョンが弱まり、
以前のような風格と言うか、エネルギーが弱まっているよう
な気がした。
原因は、掴めない。
「これが最後かも・・きっと。」
*****
何かに促され、
今にも雪が降りだしそうな、重い雲の日に
「購入前の点検!」と称して家を訪れた。
*****
以前と違う暗い空気、魔女の存在も木の精霊の意識も薄らいでいる。
3階には、カビが生え無残な有様。
とても健康的ではない。心がざわめき、重い気分になった。
その頃 私は ちょうどレイキを習い始めていた。
少なからずもそのせいなのか、太陽が降り注ぐ環境を
探し求めていたのかもしれない。
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