自分を冷静に保とうとしても、溢れる涙は止まらなかった。。。
彼の事故現場が鮮明に記憶に残っていて、消えない事が苦しかった。
でも・・・
立ち止まらずに、次に進もう。
次に現れた場面は、その痛ましい事故から暫く経った時の様子だった。
小高い丘で、子供達に勉強を教えているようだ。
私は、亡くなった夫と一緒に生活した前後は、
学生時代に学んだ美術関係の仕事をしていた。
「それが、どうして、先生に?」と、疑問が湧いた。
するとその時、その時代の私がその問いに答えた。
「私は、最愛の彼の子供を産む事が出来なかった。。。
だから、せめて多くの子供達と一緒に過ごせたら。」と、そう思ったのである。
多くの子供達を、自分の子供として。
何年時が過ぎようと、
この時の私には、愛する人の存在ががある訳ではなかった。
胸にぽっかりと空いた穴が、他の誰かで埋まる訳もなく、彼を思い続けている。
それゆえ、
男性の友達はいても、心から愛し合える人はいなかった。
「これほど愛した人は、今世ではいったい誰なのだろう?」
「もう、既に出会っているのか、そうでないのか?」
これに関しては、セラピストさんの誘導もあったが、
ぼんやりとしか・・・分からなかった。
ああっ、この人なのかって。。。
ちょっと微妙だから、もしかすると勘違いしているかもしれないが。
そんな時を過ごしていた私にも、
何年か後、信頼のできる人が現れる。
そして、またその人も・・・。
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